iPad アプリの Mac バージョンを作成する
Mac Catalyst でビルドされた Mac アプリを作成する
Mac Catalyst を使用して、iPad アプリの Mac バージョンをビルドできます。つまり、UIKit を使用するが macOS で実行されるアプリのバージョンです。
Xcode は、iOS アプリと同じバンドル ID を使用するように Mac アプリを構成するため、後で顧客が App Store からアプリを一緒に購入できる ユニバーサル購入 を作成できます。アプリを一緒に配布したくない場合は、Mac アプリに別のバンドル ID を設定 できます。
Xcode は、Mac アプリとその依存関係に以下の変更を加えます。
- My Mac の宛先を スキームメニュー に追加します。
- Mac と互換性のないリンクされたコンテンツまたは埋め込まれたコンテンツを除外します。
- 情報プロパティリスト に表示される使用法の説明キー (UsageDescription で終わるプロパティリストキー) に基づいて構成された、アプリサンドボックスおよび強化された実行時機能を追加します。
Mac バージョンをビルドして実行するには、実行先として My Mac を選択します。
重要:iPad アプリの Mac バージョンのをビルドするには、macOS 10.15 以降が必要です。
Xcode は、Mac と互換性のないアプリ拡張機能、フレームワーク、およびライブラリを、アプリが Mac 用にビルドされるときに除外されるように構成します。この構成を変更するには、プロジェクトエディタで フレームワークまたはライブラリのプラットフォームを選択します。
さらに、iPad アプリの Mac バージョンでは使用できないフレームワークまたは API のインポートを条件付きで除外するなど、macOS のソースコードに変更を加える必要がある場合があります。たとえば、macCatalyst 環境を使用してコンパイルしないコードを囲みます。
#if !targetEnvironment(macCatalyst) // Code to exclude from Mac. #endif
追加の手順については、iPad アプリの Mac バージョンの作成 を参照してください。