iCloud サービスの構成
iCloud キー値保管、文書保管、または CloudKit を有効にする
iCloud を使用すると、さまざまなデバイスで実行されているアプリの複数のインスタンス間でユーザまたはアプリのデータを共有できます。データの格納方法と取得方法に応じて、3 つの異なる iCloud サービス (キー値保管、文書保管、CloudKit) から選択して、ターゲットに追加できます。文書保管と CloudKit は、同じチームが開発したアプリと共有できるコンテナを使用します。
注:macOS 10.11 以降では、署名証明書を設定して Xcode プロジェクトで iCloud を有効にしなくても、ユーザの iCloud ドライブフォルダに文書を保存できます。iCloud ドライブを構成するには、iCloud 設計ガイド の "iCloud ドライブでの文書保管の有効化" をお読みください。
キー値保管 により、アプリの設定、構成、または状態 (キー値ペアとして保存される) がすべてのユーザデバイスで利用可能になります。キー値保管の コンテナ ID は iCloud.[$(TeamIdentifierPrefix)].[$(CFBundleIdentifier)] です。ここで、チーム ID はチームに割り当てられた一意の文字列です。
- キー値保管を有効 (または無効) にするには、[キー値保管(Key-value storage”)] チェックボックスをクリックします。
文書保管 は、アプリの文書をすべてのユーザデバイスで利用できるようにします。
重要:iCloud 文書保管を構成できるのは、アカウント所有者 または Admin の役割のみです。
- iCloud 文書保管を有効 (または無効) にするには、[iCloud 文書(Documents)] チェックボックスを選択します。
Xcode は、必要に応じて、文書保管用のデフォルトの iCloud コンテナを作成します。このコンテナは、下のコンテナテーブルで選択されて表示されます。文書保管コンテナは、同じチームが開発したアプリと共有できます。
CloudKit は、アプリのすべてのユーザが共有できる iCloud コンテナに、構造化アプリとユーザデータを格納します。
アプリは、public データベースを所有し、アプリのすべてのユーザとそれを共有できます。ユーザは private データベースを所有し、選択したレコードを他のユーザと共有できます。アプリは複数のコンテナを使用でき、コンテナは同じチームによって開発された異なるアプリ間で共有できます。
重要:CloudKit を構成できるのは、アカウント所有者 または Admin の役割のみです。
以下も見よ
iCloud 文書保管と CloudKit コンテナの管理
CloudKit スキーマとレコードの管理
iCloud 設計ガイド
CloudKit クイックスタート