キーボード
システムは、それぞれが異なる型の入力を容易にするようにデザインされた、いくつかの型のオンスクリーンキーボードを提供します。外付けキーボードを iPad に接続することもできます。外付けのキーボードが利用可能な場合、人々は、キーボードショートカットとキーボードナビゲーションを有効にすることであなたのアプリがそれをサポートすることを期待しています。
スクリーン上のキーボードを、人々が編集しているコンテンツの型に合わせます。 たとえば、数字と句読点キーボードを提供することで、人々が数値データを入力できるようにします。開発者向けガイダンスについては、UIKeyboardType (UIKeyboardType) を参照してください。
Alphabet | ASCII Capable | ASCII Capable Number Pad | Decimal Pad | Default |
Email Address | Name Phone Padd | Number Pad | Numbers and Punctuation | Phone Pad |
URL | Web Search |
Alpabet
ASCII Capable
ASCII Capable Number Pad
Decimal Pad
Default
Email Address
Name Phone Pad
Number Pad
Numbers and Punctuation
Phone Pad
URL
Web Search
キーボードレイアウトガイドを使用して、キーボードをインターフェイスの統合された部分のように感じさせます。 レイアウトガイドを使用すると、キーボードがスクリーン上に表示されている間も重要な UI にアクセスできるようになります。ガイダンスについては、レイアウトガイドと安全な領域 を参照してください。
キーボードレイアウトガイドを使用すると、アプリの UI とキーボードがうまく連携します。
キーボードレイアウトガイドを使用しない場合、キーボードがテキストフィールドなどの UI を覆い隠すかもしれません...
...またはボタンを。
カスタムキーボードの作成については、カスタムキーボード を参照してください。
iPad のキーボードショートカットへの対応
キーボードショートカットは、ハードウェアキーボードのみを使用して効率的にアクションを実行するのに役立ちます。iPad アプリは、アプリ固有のコマンドのカスタムショートカットを提供するだけでなく、[取り消し]、[やり直し]、[ペースト] と [スタイルの一致]、[印刷]などのシステム定義コマンドのキーボードショートカットをサポートできます。
iPadOS 15 以降では、アプリのキーボードショートカットは、人々がコマンドキーを押したときに表示されるショートカットインターフェイスに表示されます。Mac アプリのメニューバーメニューと同様に、iPad のショートカットインターフェイスには、[ファイル]、[編集]、[表示(View)] など、使い慣れたシステム定義のメニューカテゴリでアプリコマンドが表示されます。メニューバーのメニューとは異なり、iPad インターフェースは、関連するすべてのカテゴリを 1 つのビューに表示し、各カテゴリ内に、ショートカットもある、使用可能なコマンドのみを一覧表示します。
iPadOS のキーボードショートカットはメニューシステムに依存しているため、メニューに新しいコマンドを追加して新しいショートカットを追加して下さい。開発者向けガイダンスについては、 UIMenuBuilder (UIMenuBuilder) を参照してください。
アプリの機能を提供する主な方法としてショートカットインターフェースを使用することは避けてください。 ショートカットインターフェースは、人々が使用できるキーボードショートカットについて学習するのに役立ちますが、アプリがサポートするすべてのコマンドが一覧表示されるわけではありません。ボタンやツールバーなど、文脈に関連する方法を引き続き使用して、アプリの機能を表示しましょう (ガイダンスについては、ボタン および ツールバー を参照してください)。
アプリで意味のある、システムで定義されたキーボードショートカットを有効にします。 すでに人々が知っている、システムで定義されたキーボードショートカットをサポートすることで、彼らがアプリをすばやく習得できるようにします。
アプリで、最も一般的なアクションの新しいキーボードショートカットのみを定義します。 人々は、頻繁に実行するアプリ固有のアクションにキーボードショートカットを使用することを高く評価しますが、新しいショートカットをたくさん定義しすぎると、ショートカットインターフェースが乱雑になり、アプリの学習が困難になるリスクがあります。アプリ固有のキーボードショートカットを最小限に抑えることで、システムで定義されたショートカットとの潜在的な競合を回避することもできます。ガイダンスについては、キーボードショートカットの定義 (Defining Keyboard Shortcuts)を参照してください。
一般的に、カスタムアクション用に標準のキーボードショートカットを再利用しないでください。 人々は、知っているショートカットがあなたのアプリで異なって機能する場合、混乱します。あなたのアプリでそのアクションが意味をなさない場合にのみ、標準のショートカットを再定義することを検討してください。たとえば、テキスト編集をサポートしていないアプリは、斜体のようなテキストスタイルのコマンドを必要としないため、情報の取得 (Get Info) など、アプリとの関連性が高いアクションに Command–I を使用できます。
人々が利用可能なアクションを発見するのに役立つ説明的なコマンドタイトルを提供して下さい。 iPad のショートカットインターフェースには各カテゴリのすべての項目のフラットリストが表示されるため、子アイテムのコンテキストを提供するためのサブメニュータイトルは使用できません。 たとえば、項目のタイトルの [名前と追加日] は、サブメニューのタイトルの [ブックマークの並べ替え] のコンテキストがないと意味がありません。[ブックマークを名前で並べ替え] や、[ブックマークを追加日で並べ替え] など、必要なコンテキストを含めることで、各項目のタイトルを拡張できます。開発者向けガイダンスについては、discoverabilityTitle (discoverabilityTitle) を参照してください。
必要に応じて、システムにキーボードショートカットをローカライズしてミラーリングさせます。 iPadOS は、現在接続されているキーボードをサポートするために、ショートカットの主たるキーと修飾キーを自動的にローカライズします。また、アプリが右から左へのレイアウトに切り替わると、システムはショートカットを自動的にミラーリングします。関連するガイダンスについては、右から左へ を参照してください。
ドラッグ操作で期待される修飾子をサポートして下さい。 たとえば、コマンドを押しながらドラッグすると、項目がグループとして移動します。Shift キーを押しながらドラッグしてサイズを変更すると、サイズ変更は項目のアスペクト比に制限されます。
キーを押し続けると、人々の期待に応えます。 たとえば、矢印キーを押したままにすると、人々がキーを離すまで、選択した項目がアプリで定義された最小の距離単位で移動します。
iPad でのキーボードナビゲーションのサポート
キーボードナビゲーションを使用すると、ハードウェアキーボードで、アプリのキーの機能をナビゲートし、項目を選択できます。デフォルトでは、iPadOS 15 は、テキストフィールド、テキストビュー、サイドバーでのキーボードナビゲーションを有効にし、あなたのアプリでのさまざまな型のコレクションビューやその他のカスタムビューで有効にできる API を提供します。開発者向けガイダンスについては、焦点を基礎にしたナビゲーション (Focus-Based Navigation) を参照してください。
重要
ボタン、セグメント化されたコントロール、スイッチなどのコントロールでキーボードナビゲーションを有効にしないでください。フルキーボードのアクセスは、人々がコントロールをアクティブにしたり、スクリーン上のすべての要素に移動したり、ドラッグアンドドロップなどのジェスチャを基礎にした操作を実行したりするのにさえ役立ちます。
iPadOS 15 以降、キーボードナビゲーションは tvOS フォーカスシステムに依存しています。このシステムでは、フォーカスインジケータを項目に移動してから選択することで、アクションを実行します (詳細については、フォーカスと選択 (Focus and Selection) を参照してください)。 基盤となるシステムは同じですが、ユーザ体験は少し異なります。tvOS は 方向の焦点 を使用します。つまり、人々は同じ操作を使用できます。つまり、Siri Remote をスワイプするか、接続されたキーボードの矢印キーのみを使用して、スクリーン上のすべての要素に移動できます。対照的に、iPadOS は、サイドバー、グリッド、リストなど、アプリ内の特定の領域を表す 焦点のグループ を定義します。焦点のグループを使用して、iPadOS は 2 つの異なるキーボード操作をサポートできます。
スクリーン上の要素は、ハロー効果または強調表示された外観を使用して焦点を示すことができます。
ハロー 焦点効果 (フォーカスリング とも呼ばれます) は、要素の周囲にカスタマイズ可能なアウトラインを表示します。ハロー効果をカスタムビューに適用したり、画像などのコレクションまたはリストセル内の完全に不透明なコンテンツに適用したりできます。
必要に応じて、ハロー焦点効果をカスタマイズします。 デフォルトでは、システムは項目の形状を使用してハローの形状を推測します。システムが提供するハローで目的の外観が得られない場合は、ベジェパスで定義した丸い角や形状などの輪郭に一致するようにハローを調整できます。別の要素がハローを遮ったりクリップしたりした場合は、ハローの位置を調整することもできます。たとえば、バッジがハローの上に表示されること、または親ビューがハローをクリップしないことを確認する必要があるかもしれません。開発者向けガイダンスについては、UIFocusHaloEffect (UIFocusHaloEffect) を参照してください。
ハイライトされた 外観ーそこでは要素の背景がアプリの色合いを使用しており、それも焦点を示していますが、それはフォーカスされた効果ではありません。ハイライトされた外観は、背景とコンテンツの構成を設定したコレクションビューセルを人々が選択すると自動的に表示されます (開発者向けのガイダンスについては、UICollectionViewCell (UICollectionViewCell) を参照してください)。
焦点が意味のある方法であなたのカスタムビューを移動することを確認します。 人々が Tab キーを押し続けると、焦点は読み出す順に焦点グループ間を移動します。つまり、末尾に移動し、上から下に移動します。焦点は、システムが提供するビューを人々が期待する方法で移動しますが、焦点システムがあなたのカスタムビューにアクセスする順序を調整する必要があります。たとえば、焦点をカスタムビューの垂直スタック内を下に移動してから、後続の方向に次のビューに移動する場合は、スタックコンテナを単一のフォーカスグループとして識別する必要があります。開発者向けガイダンスについては、focusGroupIdentifier を参照してください。
焦点グループ内での重要性を反映するように要素の優先度を調整します。 グループが焦点を受け取ると、その 優先項目 も自動的に焦点を受け取り、人々が最も必要としそうな項目を簡単に選択できるようにします。優先度を上げることで、項目を第一選択にできます。開発者向けガイダンスについては、UIFocusGroupPriority (UIFocusGroupPriority) を参照してください。