関連したプロジェクトの操作
ワークスペースは、より大きなアプリの複雑さを減らすことができるようなプロジェクトのコレクションです。ワークスペースには、いくつかの利点があります。
- ワークスペース内のすべてのプロジェクトがコンパイルされたコンテンツを含む、同じワークスペース内の他の全てのプロジェクトから、すべてのコンテンツにアクセスできます。
- 単一のビルドコマンドが、選択したターゲットのすべての必要な部分をビルドするように、プロジェクト間の依存関係を設定できます。
- フレームワーク、モジュール、または静的ライブラリ、あなた自身の、またはサードパーティのもののいずれかを含むことができます。
- 機能のメンテナンスと共有を容易にするように、大規模なプロジェクトを小さな部分に分割できます。
[ファイル(File)] > [新規(New)] > [ワークスペース(Workspace)] と選択してワークスペースを作成します。ワークスペースを作成した後、その中に新しいプロジェクトを作成したり、既存のプロジェクトを追加できます。ワークスペースを作成した後、プロジェクトファイルの代わりに、ワークスペースファイルを開きます。
ワークスペースとして[ファイル(File)] > [ワークスペースとして保存(Save As Workspace)] と選択して既存のプロジェクトをワークスペースに変換します。プロジェクトの既存のウィンドウは、新しいワークスペースのワークスペースウィンドウに変換されます。
下のスクリーンショットは、二つの Xcode プロジェクトファイルのワークスペースの例を示します。ナビゲータ領域のトッププロジェクトが MySharedFramework と呼ばれるフレームワークです。他のプロジェクトファイルは、共有フレームワークが含まれるアプリの、UsesSharedFramework です。ワークスペースを使用すると、共有フレームワークプロジェクト内のすべてにアプリのプロジェクトからのアクセスを提供し、はるかに簡単にデバッグなどのタスクを行えます。アプリのリンクされたフレームワークのリストにフレームワークを追加すると、アプリとフレームワークとの間の依存関係を作成します。Xcode はフレームワークが、アプリの前にビルドする必要があるかどうかをチェックします。
ワークスペースの詳細については、Xcode のワークスペース (リンク切れ)、ワークスペースを作成、プロジェクトに既存のフレームワークを追加 を参照してください。
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