環境設定ドメイン
新しい環境設定を作成する場合や既存の環境設定を検索する場合、Core Foundation は "環境設定ドメイン" という概念を使用して、環境設定の範囲と位置を指定します。環境設定ドメインは、アプリケーション ID、ホスト名、およびユーザ名の 3 つの情報から構成されます。表 1 に、すべての環境設定ドメインを示し、環境設定値の位置を突き止める際に検索される順にリストされています。
表 1 : 検索順での環境設定ドメイン
1 | 現在のユーザ | 現在のアプリケーション | 現在のホスト |
2 | 現在のユーザ | 現在のアプリケーション | すべてのホスト |
3 | 現在のユーザ | 全てのアプリケーション | 現在のホスト |
4 | 現在のユーザ | 全てのアプリケーション | すべてのホスト |
5 | 全てのユーザ | 現在のアプリケーション | 現在のホスト |
6 | 全てのユーザ | 現在のアプリケーション | 全てのホスト |
7 | 全てのユーザ | 全てのアプリケーション | 現在のホスト |
8 | 全てのユーザ | 全てのアプリケーション | 全てのホスト |
高レベルの環境設定関数 CFPreferencesSetAppValue と CFPreferencesCopyAppValue を使用する場合は、アプリケーション ID のみを指定する必要があります。最初の関数 CFPreferencesSetAppValue は、アプリケーションの "現在のユーザー" および "全てのホスト" ドメインに環境設定値を配置します。つまり、アプリケーションの環境設定の標準的な位置は、表 1 に示すドメイン番号 2 です。その他の関数、 CFPreferencesCopyAppValue は、値が見つかるまで全てのドメインを順番に検索します。これらの関数の使用方法について詳しくは、高レベル環境設定 API の使用 を参照してください。
ドメイン修飾子
環境設定値に正確なドメインを指定する必要がある場合は、低レベル環境設定関数 CFPreferencesSetValue と CFPreferencesCopyValue を使用できます。これらの関数を使用すると、環境設定を設定または検索するときに 3 つのドメイン修飾子をすべて指定できます。これらの関数を使用する場合、任意のホスト名とユーザー名を渡すことはできません。代わりに以下のリストにある適切な "Any" または "Current" 定数を使用する必要があります。アプリケーションドメイン修飾子の場合、アプリケーション ID、または以下のリストにある "Any" または "Current" アプリケーション定数のいずれかを渡すことができます。これらの関数の使用方法については、低レベルの環境設定 API の使用 を参照してください。
kCFPreferencesAnyApplication |
kCFPreferencesCurrentApplication |
kCFPreferencesAnyHost |
kCFPreferencesCurrentHost |
kCFPreferencesAnyUser |
kCFPreferencesCurrentUser |
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