Core Foundation の環境設定プログラミングトピックスへの序言
ほとんどのアプリケーションでは、アプリケーションの動作をユーザがカスタマイズできるように環境設定を格納および取得し、複数の起動にわたり構成設定を追跡する方法を提供する必要があります。フレームワークとライブラリでは、環境設定を使用して構成情報を格納することもできます。Core Foundation の環境設定では、両方のタイプの使用の環境設定を維持する、簡単で標準的な方法を提供してます。
環境設定を使用すると、後で必要に応じて環境設定値を "ルックアップ" するために使用できるキーに関連付けられた値を格納することができます。キー/値のペアには、ユーザ名、アプリケーション ID、およびホスト (コンピュータ) 名の組み合わせを使用してスコープ (範囲) が割り当てられます。このメカニズムにより、異なるクラスのユーザに適用される環境設定を作成できます。たとえば、環境設定を使用すると、以下の事に適用される環境設定値を格納できます。
- 現在のホスト上のアプリケーションの現在のユーザ
- ローカルネットワークに接続された特定のホスト上のアプリケーションのすべてのユーザ
- ローカルネットワークに接続された任意のホスト上のアプリケーションの現在のユーザ
- ローカルネットワークに接続された任意のホスト上の任意のアプリケーションのすべてのユーザ
環境設定には高レベルの API があり、大部分の状況に適したデフォルトのスコープ (現在のユーザ、任意のホスト) を使用してアプリケーションの環境設定を格納および取得するのが非常に簡単です。また、必要に応じて環境設定値の正確なスコープを指定できる低レベルの API もあります。
環境設定は、Core Foundation のプロパティーリスト型を使用して、環境設定値を格納および取得します。プロパティリストに精通していない読者は、Core Foundation のトピックス Core Foundation 用プロパティリストプログラミングトピックス を参照してください。
この文書の構成
このトピックスには、環境設定 API を使用するために理解する必要がある概念情報と、環境設定値を格納および取得する方法を示す例が含まれています。このトピックスで取り上げている概念は以下のとおりです。
このトピックスで取り上げるタスクは以下のとおりです。
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