ココア(タッチ)、Cocoa(Touch)
ココアとココアタッチはそれぞれ、OS X と iOS 用のアプリ開発環境です。ココアとココアタッチの両方とも、Objective-C 実行環境および2つのコアフレームワークを含んでいます。
注意: 用語「ココア(Cocoa)」は、Objective-C 実行環境に基づいており、ルートクラスである、NSObject から継承している全てのクラスまたはオブジェクトを一般的に参照するために使用されます。それぞれのプラットフォームのいずれかのプログラム·インタフェースを使用したアプリ開発に言及する場合も、用語「ココア」または「ココアタッチ」は使用されます。
フレームワーク(Framework)
Foundation フレームワークは、基本的なオブジェクトの動作を定義するルートクラスである、NSObject を実装します。これは、基本の型(たとえば、文字列や数値) やコレクション(例えば、配列や辞書) を表すクラスを実装します。Foundation はまた、国際化、オブジェクトの永続化、ファイル管理、および XML 処理のための便宜を提供しています。ポート、スレッド、ロック、およびプロセスなどのような、基礎となるシステムの実体やサービスにアクセスするために、そのクラスが使えます。Foundation は、手続き型(ANSI C) のインターフェイスを公開して Core Foundation のフレームワークに基づいています。
アプリのユーザー·インタフェースを開発するための AppKit と UIKit フレームワークを使用します。これら二つのフレームワークは、目的は同じですが、プラットフォームに固有のものです。それらは、イベント処理のためのクラス、描画、画像処理、テキスト処理、タイポグラフィ、およびアプリ間のデータ転送のクラスを含んでいます。これらはまた、テーブルビュー、スライダー、ボタン、テキストフィールド、およびアラートダイアログなどのユーザーインターフェイス要素を含んでいます。
言語
Objective-C は、ココアとココアタッチのアプリを開発するための、ネイティブで主要な言語です。しかしながら、ココアとココアタッチのアプリ用のプロジェクトは、C++ および ANSI C のコードを含むかもしれません。さらに、PyObjC と RubyCocoa などのような、Objective-C の実行環境にブリッジされたスクリプト言語を使用して、Cocoa アプリを開発することもできます。
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