PostScript 変換


Preview アプリケーションは自動的に PostScript ファイルを PDF に変換します。Quartz 2D API は、あなたのアプリケーションで PostScript 変換を実行するために使用できる関数を提供しています。Quartz 2D PostScript 変換関数は、iOS では使用できません。


以下の手順に従い、PostScript 文書を PDF 文書に変換します。


  1. 呼び出し関数を作成します。Quartz は呼び出し関数を通してページごとのプロセスの状態を伝達します。
  2. 呼び出し関数構造体を埋めます。
  3. PostScript 変換オブジェクトを作成します。
  4. 変換したい PostScript ファイル用のデータプロバイダオブジェクトを作成します。
  5. 変換結果の PDF 用のデータコンシューマオブジェクトを作成します。
  6. 変換を実行します。

これらの各ステップについては、以降の節で説明します。


呼び出し関数を書く


呼び出し関数は、Quartz が変換の状態をアプリケーションに通知する方法を提供します。アプリケーションにユーザーインターフェイスがある場合、図 15-1 に示したように、状態情報を使用してユーザーにフィードバックを提供できます。


呼び出し関数を提供すると、Quartz 2D は以下のようにアプリケーションに通知できます:



各呼び出し関数が従うプロトタイプについては CGPSConverter リファレンス を参照してください。


呼び出し関数構造体を埋める


バージョン番号と作成した呼び出し関数を CGPSConverterCallbacks データ構造の適切なフィールドに割り当てる必要があります(リスト 15-1 に示した)。バージョンは 0 です。呼び出し関数を提供しないフィールドには NULL を割り当てます。


リスト 15-1 PostScript 変換呼び出し関数のデータ構造


struct CGPSConverterCallbacks {
   unsigned int version;
   CGPSConverterBeginDocumentCallback beginDocument;
   CGPSConverterEndDocumentCallback endDocument;
   CGPSConverterBeginPageCallback beginPage;
   CGPSConverterEndPageCallback endPage;
   CGPSConverterProgressCallback noteProgress;
   CGPSConverterMessageCallback noteMessage;
   CGPSConverterReleaseInfoCallback releaseInfo;
};


PostScript 変換オブジェクトの作成


CGPSConverterCreate 関数を呼び出して、PostScript コンバータオブジェクトを作成します。この関数は 3 つのパラメータをとります:



重要: CGPSConverterConvert 関数はスレッドセーフですが(同じプロセスで一度に複数の変換を防ぐためにロックを使用します)、リソースマネージャーに関してはスレッドセーフではありません。あなたのアプリケーションが別のスレッドでリソースマネージャーを使用する場合、ロックを使用してリソースマネージャーの使用中に CGPSConverterConvert が実行されないようにするか、別のプロセスで PostScript 変換を使用して変換を実行する必要があります。


データプロバイダおよびデータコンシューマオブジェクトの作成


変換したい PostScript ファイルのアドレスを指定する CFURL オブジェクトを指定して、CGDataProviderCreateWithURL 関数を呼び出してデータプロバイダオブジェクトを作成します。


同様に、CGDataConsumerCreateWithURL 関数を呼び出してデータコンシューマオブジェクトを作成し、変換結果の PDF 文書のアドレスを指定する CFURL オブジェクトを指定します。


変換の実行


CGPSConverterConvert 関数を呼び出して、PostScript から PDF への実際の変換を実行します。この関数は以下のパラメータをとります:


変換が成功すると、この関数は true を返します。


CGPSConverterIsConverting 関数を呼び出して、変換がまだ進行中かどうかを確認できます。


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目次
Xcode 10 の新機能

  • 前書き
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    この文書の構成
  • Quartz 2D の概要
  • ページ
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    Quartz 2D 不透明(Opaque) データ型
    グラフィックス状態
    Quartz 2D 座標系
    メモリー管理:オブジェクトの所有権
  • グラフィックスコンテキスト
  • iOS のビューグラフィックスコンテキストに描画する
    Mac OS X でのウィンドウグラフィックスコンテキストの作成
    PDF グラフィックスコンテキストの作成
  • ビットマップグラフィックスコンテキストの作成
  • サポートされるピクセル形式
    アンチエイリアス
    印刷用のグラフィックスコンテキストの取得
  • パス
  • パスの作成とパスの描画
  • ビルディングブロック
  • パスの作成
  • パスのペイント (Painting a Path)
  • ブレンドモードの設定
  • パスをクリップする
  • 色と色空間
  • 色と色空間について
    アルファ値
    色空間の作成
    色の設定と作成
    レンダリングインテントの設定
  • 変換
  • Quartz 変換関数について
    現在の変換配列の変更
    アフィン変換の作成
    アフィン変換の評価
    ユーザをデバイス空間変換に導く
    配列の背後の数学
  • パターン
  • パターンの構造
    色付きパターンとステンシル(無色の) パターン
    タイル張り
    パターンの仕組み
  • 色付きパターンのペイント
  • ステンシルパターンのペイント
  • 陰影
  • 陰影の仕組み
    コンテキストに基づいて変化する陰影描画規則
    陰影を用いたペイント
  • グラデーション
  • 軸方向および放射状グラデーションの例
    CGShading と CGGradient オブジェクトの比較
    グラデーションの端を超えて色を拡張
    CGGradient オブジェクトの使用
  • CGShading オブジェクトの使用
  • CGShading オブジェクトを使用して軸方向のグラデーションをペイント
  • CGShading オブジェクトを使用して放射状グラデーションをペイント
  • 以下も見よ
  • 透過レイヤー
  • 透過レイヤーの仕組み
    透過レイヤーへのペイント
  • Quartz 2D でのデータ管理
  • Quartz 2D へのデータの移動
    Quartz 2D からのデータの移動
    Mac OS X で Quartz 2D と Core Image 間でデータを移動
  • ビットマップイメージとイメージマスク
  • ビットマップイメージとイメージマスクについて
    ビットマップイメージ情報
  • イメージの作成
  • イメージマスクの作成
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  • Core Graphics のレイヤー描画
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  • PDF 文書の作成、表示、および変換
  • PDF を開いて表示
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  • PDF 文書の解析
  • PDF 文書の構造の検査
  • PDF コンテンツの解析
  • PostScript 変換
  • 呼び出し関数を書く
    呼び出し関数構造体を埋める
    PostScript 変換オブジェクトの作成
    データプロバイダおよびデータコンシューマオブジェクトの作成
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