チームプロビジョニングプロファイル (team provisioning profile)


チームプロビジョニングプロファイル は、Xcode が管理する開発プロビジョニングプロファイルです。便宜上、チームプロビジョニングプロファイルにはすべての登録済みデバイスとすべての開発証明書が含まれているため、チームのメンバはすべてのデバイスですべてのアプリを実行できます。それ以外の場合は、デベロッパアカウントでカスタム開発プロビジョニングプロファイル (デバイスのサブセットと開発証明書を含む) を作成することもできます。


Xcode は、アプリの構成と機能に応じて、必要に応じてアプリ ID とチームプロビジョニングプロファイルを作成します。Xcode は、デバイスの登録、開発証明書の作成、または Xcode 内のアプリ ID の変更を行うたびに、チームプロビジョニングプロファイルを更新します。(デベロッパアカウントで行った変更によって、チームプロビジョニングプロファイルが自動的に更新されることはありません。)


アプリが開発中にワイルドカードアプリ ID を使用できる場合、Xcode は、アプリも作成するワイルドカードアプリ ID を含むチームプロビジョニングプロファイルを作成します。チームプロビジョニングプロファイル名は [platform] Team Provisioning Profile: [App ID] です。ここで platform は iOS、Mac、または tvOS で、アスタリスク (*) はワイルドカードアプリ ID を示します。たとえば、iOS アプリのプロファイル名は iOS Team Provisioning Profile:* です。


ワイルドカードアプリ ID は、アプリサービスのサブセットでのみ使用できます。明示的なアプリ ID (例えば、iCloud、Game Center、アプリ内購入など) を必要とする機能を追加すると、Xcode は明示的なアプリ ID と対応するチームプロビジョニングプロファイルを作成します。たとえば、iOS アプリのバンドル ID が com.example.ajohnson.HelloWorld の場合、対応するチームプロビジョニングプロファイル名は iOS Team Provisioning Profile: com.example.ajohnson.HelloWorld です。明示的なアプリ ID はプロジェクトのバンドル ID と完全に一致するため、バンドル ID ごとに登録できる明示的なアプリ ID は 1 つだけです。したがって、デベロッパアカウントにアプリ ID がすでに存在する場合、Xcode はそれを作成する代わりに、チームプロビジョニングプロファイル内で使用します。


以下の図は、3 人のデベロッパがいる組織のワイルドカードアプリ ID を使用した iOS チームプロビジョニングプロファイルを示しています。


team_provisioning_ios_2x


以下の図は、macOS アプリを開発している組織の明示的なアプリ ID を使用する Mac チームプロビジョニングプロファイルを示しています。


team_provisioning_mac_2x